『冥府の門番は今日も忙しい!――聞いてないぞ! 死神が仕事放棄とか!――』
「分かってる!」

「やっぱり逃げた方が――」

「逃げるな!」

 再び離れようとする古衣留を引き戻し、大きく舌打ちする。

「古衣留、ここ任せた」

「嫌です」

「即答すんな!」

「絶対面倒なことになりますやん!」

「もうなってる!」

 それだけ言い残し、俺は中央制御室へ続く通路へ向かって走り出した。

 酒を飲んで寝ているだけならまだいい。いつもの場所に転がっていてくれれば、引きずってでも連れてこられる。

 問題は、本当に何処にいるのか分からないことだった。

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