『冥府の門番は今日も忙しい!――聞いてないぞ! 死神が仕事放棄とか!――』
「あー……しんどい」
一件の処理を終え、椅子の背にもたれながら天井を仰ぐ。
毎日毎日、何処から来たのか分からない、覚えていない、挙げ句の果てには嘘までつく魂を相手に、いったい何度同じ質問を繰り返せばいいのか。
「誰か作ってくれよ……通っただけで、何処から来たのか、生前何してたのか、全部分かる装置」
魂がそこを通るだけで、出身世界も生前記録も死亡状況も全部表示される。そうなれば、いちいち本人の曖昧な記憶に付き合う必要もなく、確認して処理して次へ回せば終わる。
そこまで考えたところで、ふと自分の右手を見た。
「……ってか、魔力使えばよくねぇ?」
魂へ直接干渉して記憶を辿れば、出身世界どころか、生前に何をしていたのかくらい簡単に拾える。本人に尋ねるより確実で、嘘をつかれる心配もない。
一瞬、名案のような気がしたものの、すぐに首を振った。
毎日何百もの魂に対して魔力を使い続ければ、今度は俺が疲れる。それに、こんな仕事のためだけに必要以上の力を使う気にもなれない。
ただでさえ俺は、自分の魔力を好き好んで使いたくはないのだ。
「……やっぱ装置だな。誰か作れよ、俺以外の誰かが」
一件の処理を終え、椅子の背にもたれながら天井を仰ぐ。
毎日毎日、何処から来たのか分からない、覚えていない、挙げ句の果てには嘘までつく魂を相手に、いったい何度同じ質問を繰り返せばいいのか。
「誰か作ってくれよ……通っただけで、何処から来たのか、生前何してたのか、全部分かる装置」
魂がそこを通るだけで、出身世界も生前記録も死亡状況も全部表示される。そうなれば、いちいち本人の曖昧な記憶に付き合う必要もなく、確認して処理して次へ回せば終わる。
そこまで考えたところで、ふと自分の右手を見た。
「……ってか、魔力使えばよくねぇ?」
魂へ直接干渉して記憶を辿れば、出身世界どころか、生前に何をしていたのかくらい簡単に拾える。本人に尋ねるより確実で、嘘をつかれる心配もない。
一瞬、名案のような気がしたものの、すぐに首を振った。
毎日何百もの魂に対して魔力を使い続ければ、今度は俺が疲れる。それに、こんな仕事のためだけに必要以上の力を使う気にもなれない。
ただでさえ俺は、自分の魔力を好き好んで使いたくはないのだ。
「……やっぱ装置だな。誰か作れよ、俺以外の誰かが」