『冥府の門番は今日も忙しい!――聞いてないぞ! 死神が仕事放棄とか!――』
権蔵様は突然、拘束されたまま顔を上げた。
「ところで、お前ら」
「何」
俺が聞くと、権蔵様は天井を見た。
「盛り上がるのは良いが、防御し過ぎて周り見えてないだろ」
全員が黙る。
「あと十秒後に揺れるぞ」
「は?」
「そして来るぞ〜」
「何が!」
「九」
「数えるな!」
「八」
「おい!」
「七」
咲良が立ち上がった。
「全員、周囲確認!」
母さんも魔力を広げる。
「……本当。下から来るわ」
「下?」
「五」
権蔵様が楽しそうに続ける。
「四」
俺は一瞬、結界をさらに強めようとして止まった。
権蔵様の言葉を思い出す。
防御し過ぎ。
つまり、外側を固めすぎて内側の変化を拾えていない。
「結界、外周だけ少し緩める!」
窓路がこちらを見る。
「軍釟の制御ではないな?」
「違う! 防御結界の話だ!」
「三」
母さんも同時に防御範囲を調整する。
「二」
床が鳴った。
ズズズズズズ……。
「一」
ドンッ――!
「いらっしゃーい! まいどありー! お待たせ〜! ふざけんなよ! 何が死神死亡だよー!」
床が割れた。
「何で地下からぁぁぁ!」
土煙とともに飛び出してきた男は、着地と同時に両手を広げた。
「俺様、地底界の王! 天寵(てんちょう)でーす!」
誰も反応しない。
「……ヤッホー!」
さらに反応なし。
「おい、もう少しリアクションないの?」
俺は頭を抱えた。
「二発目これかよ……」
「ところで、お前ら」
「何」
俺が聞くと、権蔵様は天井を見た。
「盛り上がるのは良いが、防御し過ぎて周り見えてないだろ」
全員が黙る。
「あと十秒後に揺れるぞ」
「は?」
「そして来るぞ〜」
「何が!」
「九」
「数えるな!」
「八」
「おい!」
「七」
咲良が立ち上がった。
「全員、周囲確認!」
母さんも魔力を広げる。
「……本当。下から来るわ」
「下?」
「五」
権蔵様が楽しそうに続ける。
「四」
俺は一瞬、結界をさらに強めようとして止まった。
権蔵様の言葉を思い出す。
防御し過ぎ。
つまり、外側を固めすぎて内側の変化を拾えていない。
「結界、外周だけ少し緩める!」
窓路がこちらを見る。
「軍釟の制御ではないな?」
「違う! 防御結界の話だ!」
「三」
母さんも同時に防御範囲を調整する。
「二」
床が鳴った。
ズズズズズズ……。
「一」
ドンッ――!
「いらっしゃーい! まいどありー! お待たせ〜! ふざけんなよ! 何が死神死亡だよー!」
床が割れた。
「何で地下からぁぁぁ!」
土煙とともに飛び出してきた男は、着地と同時に両手を広げた。
「俺様、地底界の王! 天寵(てんちょう)でーす!」
誰も反応しない。
「……ヤッホー!」
さらに反応なし。
「おい、もう少しリアクションないの?」
俺は頭を抱えた。
「二発目これかよ……」