『冥府の門番は今日も忙しい!――聞いてないぞ! 死神が仕事放棄とか!――』
別の通信。
『通常死亡案件部門です! 死神が廊下を埋めています!』
さらに別。
『魂籍管理部門、通路封鎖されました!』
『地獄刑執行部門にも入ってきています!』
『どこへ誘導すればいいんですか!?』
「待て待て待て!」
俺は頭を抱えた。
地底界にいた二千五百人の死神が、境界不安定化の影響で冥府側へ押し出されている。
そりゃ混乱する。
「窓路!」
「俺も戻る」
「緑子さん!」
緑子さんが顔を上げる。
「何だ」
「すみませんが、死神部隊の統率お願い出来ますか?」
少し意外そうな顔をされた。
「私に?」
「女王でしょ。窓路と一緒に二千五百人まとめてください。このままだと各部門が潰れる」
緑子さんは数秒だけ俺を見たあと、にやりと笑った。
「よかろう」
「助かります」
窓路も立ち上がる。
「俺も行く」
「頼む」
俺は次々に役割を振る。
「轟由羅、高尚、紫龍、燦錕、東仙、間遁、天啓、砂紋慈、寒山、東陵! 全員、自分の部門へ戻って現場立て直し!」
「了解!」
「咲良!」
「何」
「全体調整頼む!」
「任せて」
「母さん!」
「はーい」
「天界戻って、向こう側の境界安定させて!」
「えー」
「えーじゃねぇ!」
「分かったわよ」
「親父!」
通信を飛ばす。
数秒後。
『何だ』
「冥府門側の防御頼む!」
『俺?』
「閻魔大王だろ!」
『はいはい』
「天寵!」
「俺様?」
「地底界側の継ぎ目押さえろ!」
「任せろ!」
雁字が指を鳴らす。
「天寵の拘束も全部解いてやれ。働いてもらう」
「え」
天寵が固まる。
「お前も関係者だろ。皆の責任だ」
「俺、場所貸しただけなんだけど」
「貸した結果、圧が掛かっとる」
「はい」
妙に素直になった。
俺は拘束を解除する。
天寵はそのまま床へ潜るように消えていった。
『通常死亡案件部門です! 死神が廊下を埋めています!』
さらに別。
『魂籍管理部門、通路封鎖されました!』
『地獄刑執行部門にも入ってきています!』
『どこへ誘導すればいいんですか!?』
「待て待て待て!」
俺は頭を抱えた。
地底界にいた二千五百人の死神が、境界不安定化の影響で冥府側へ押し出されている。
そりゃ混乱する。
「窓路!」
「俺も戻る」
「緑子さん!」
緑子さんが顔を上げる。
「何だ」
「すみませんが、死神部隊の統率お願い出来ますか?」
少し意外そうな顔をされた。
「私に?」
「女王でしょ。窓路と一緒に二千五百人まとめてください。このままだと各部門が潰れる」
緑子さんは数秒だけ俺を見たあと、にやりと笑った。
「よかろう」
「助かります」
窓路も立ち上がる。
「俺も行く」
「頼む」
俺は次々に役割を振る。
「轟由羅、高尚、紫龍、燦錕、東仙、間遁、天啓、砂紋慈、寒山、東陵! 全員、自分の部門へ戻って現場立て直し!」
「了解!」
「咲良!」
「何」
「全体調整頼む!」
「任せて」
「母さん!」
「はーい」
「天界戻って、向こう側の境界安定させて!」
「えー」
「えーじゃねぇ!」
「分かったわよ」
「親父!」
通信を飛ばす。
数秒後。
『何だ』
「冥府門側の防御頼む!」
『俺?』
「閻魔大王だろ!」
『はいはい』
「天寵!」
「俺様?」
「地底界側の継ぎ目押さえろ!」
「任せろ!」
雁字が指を鳴らす。
「天寵の拘束も全部解いてやれ。働いてもらう」
「え」
天寵が固まる。
「お前も関係者だろ。皆の責任だ」
「俺、場所貸しただけなんだけど」
「貸した結果、圧が掛かっとる」
「はい」
妙に素直になった。
俺は拘束を解除する。
天寵はそのまま床へ潜るように消えていった。