極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛~デート編・那月視点~




いや。ちょ、待って。
紗知のこと甘くみてたかもしんない。
冗談で一緒にお風呂に入りたいって言ったらOKしてくれたから。


OKの意味わかってんのかよ。
公式に許可が出たってこっちは捉えるけど?
そんなふうにワクワクしたのも束の間だった。


思ってたのとなんか違った。
目隠しとかにごり湯とか。
タオルぐるぐる巻きとか。
逆にいかがわしいけど大丈夫?


でも恥じらってんの可愛いな。
見えないのそそる。
後ろで体洗ってるの想像したらヤバイからやめとこ。でもシャワー浴びてる音って、なんか背徳感あるね。


だけど時間制限を気にしたり、美織ちゃんにみつからないようにするってだけじゃつまんない。
お利口に目隠しして背中も向けて、首まで浸かってのぼせるだけ。


それだけで終わるなんて、一緒に風呂に入ったって言えんのか?
時間の使い方、めちゃくちゃもったいないし、ちょっとくらい楽しみがあってもいいはずだってしゃべりかけてもことごとく無視される。
それなのに、諦めかけた頃に突然声をかけられた。


「わっ、私たちってカレカノだよね?」


少し上ずった声で確認って……いつもの調子でいたずらした方がよかった?
柄にもなくお利口すぎて逆に不安にさせてたのかも。


「なんでいきなり?」


その答えを知りたかっただけなのに何も言わずに、まさかの隣に入ってきた……。
恋人なんで私だってこれくらいのことはできます、って言いたかったんだ。


なんでそんな可愛いことすんの?
前からそうだったけど、あんま一途だと困るんだって。
頭んなかがこれ以上紗知でいっぱいになったら仕事に支障が出そう。


「私にだってこれくらいの勇気はあるんだよ」


えっ、ドヤってる。
素肌が触れたら自制心なんかすぐになくなると思って慌てて体を引いた。
でもせめて見たい。
私の方が一枚上手だったでしょ、って自慢気に上気してる顔。と、体。


脊髄反射で目隠しのタオルを外したら洗面器をぶつけられた。
顔、一応商売道具なんだけど……約束を破られて本気で怒る紗知も好きだよ。




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