ハニー*シークレット
気まずい空気がリビングに流れる。

え、えと……なんてごまかそうかな……。

「ごまかしても無駄だよ?なんならそのウィッグ剥がしてやろうか」

ひぃぃ、と心の中でうなった。

剥がしてやろうか、って……なんか、怖い…‥。

「はい、すみません……」

もうここは無駄だ、と思って私は謝った。

「謝らないで。どこしてここにきたの?」

「えと…。お兄ちゃんが骨折して、一ヶ月学園を休まなきゃいけないことになってしまって代わりに私が…。」

「なるほどね。代わりで嬉しくなかった?」

最初は何聞かれているかわからなかった。

代わりで、嬉しくなかった……?

「いえ、そんなことありません。頼られるのは嬉しいです!」

これは本当のことだから。

お兄ちゃんに頼られるのは純粋に嬉しい。

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