ハニー*シークレット
☆ ☆ ☆ ☆

「一時間目は国語です。」

先生の声でわたしはロッカーに向かう。

国語の教科書、どこだろう、と悩んでいたら。

細い手が伸びてきた。

…え?

「悠太、国語の教科書はこっちだよ」

くすっと微笑むのは…えーと…誰だろう…。

お兄ちゃんの友達かな?

すごくカッコいい人…共学だったらモテモテじゃないかな?

なーんて、そんなことを考える。

「あ、ありがとう、ございます…」

私は思い余って、敬語になってしまった。

「ふふふっ、なんで敬語なの?俺たちの仲でしょ」

な、なにか言い返さなくちゃ…。なんて言おう…。

「そ、そうだよ、な…俺たちだもんな、あはは…」

かみかみになっちゃった…変だと思われないかなっ…。

「今日の悠太おかしいよ」

と、なぜか面白がっている彼に、小さくそっと息をはいた。

よ、良かった…変に思われてなかったみたい…。

ー私の波乱の学園生活は、まだまだ続く。


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