​『氷の王子様は、私の秘密を知っている』 〜学校一のイケメンの正体は、私の重度なトップオタク(R_K)でした〜

初めて聞く声だった。

いつもの冷たい声じゃない。

「……本当に?」

私は俯いた。

それから。

ほんの少しだけ。

頷いた。

「…………」

沈黙。

怖くて顔を上げられない。

何を言われるんだろう。

気持ち悪い?

地味なくせに?

学校のみんなに言う?

明日から私は――。

「……待って」

「え……?」

如月くんが片手で顔を覆った。

「ちょっと待って」

「…………?」

「今、無理」

何が。

「情報量、多すぎる」

「…………」

耳が。

赤い。

あの如月怜の耳が。

真っ赤だった。

「え……?」

思わず見つめてしまう。

「見るな」

「す、すみません!」

「だからなんで謝るんだよ」

如月くんは深く息を吐いた。

そして突然、スマホを取り出す。

数回操作して。

私に画面を突き出した。

「これ」

「……え?」

表示されているアカウント。

『R_K』

知っている。

知っているどころじゃない。

何百回も見た。

「……俺」

「…………」

知ってる。

昨日見たから。

でも言えない。

「俺がR_K」
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