【完】幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編
静かな無人の車内に、午後の日差しが入って、つり革が微かに揺れている。
ホームから電車に乗ると、恋の隣に腰掛けて、翔は足を組んだ。
「今日朝僕グラサン探してん」
窓の外を流れていく景色を見ようと振り返りながら翔は機嫌よく言った。
「いつものとこになかったんや。慌てて探しよったら、シャツの中にあってん。」
「サングラスだとどう見えるの?」
恋が聞くと、翔は笑いながら言った。
「別に。同じや。あんたは綺麗に見えてんで」