【完】幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編
果たして黒白王子・改、姫と黒白王子達の撮影会は講堂を貸し切って行われる事になった。
新聞部の部室では、伊鞠と桂香が山と積まれている黒白王子グッズを整理していた。
「黒白王子達も来年から高等部ね。」
伊鞠がハサミで紙吹雪用の折り紙を切りながら言った。
「早いもので、私達が王子達の報道を始めてから、もう三年よ。記事のバックナンバーも大分溜まってる。」
「……高等部編」
「ね。このまま行けば、結婚編まで続くわよ。大人になるまで、あの五角関係は変わらないかしら。」
「……一生」
「一生一緒に要られる幼なじみも居るのね。羨ましいわあ。」
桂香が黒白王子、と書いてある講堂に飾るカラフルな垂れ幕を畳みながら頷いた。
「あ、ところで、翔くんから舞台をちょっと貸して欲しいっていう連絡があったけど、なにかしらね?」
伊鞠が気づいたという風に言った。
「ファンサで歌ってくれるとかだと良いんだけど。本物のタレントさんって、何考えて生きてるんでしょうね。」
「……タレント」
「狐がどうとか言ってたけど。なんのことやら。」
伊鞠と桂香は紙吹雪作りに戻った。