【完】幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編
 

 


 講堂の真ん中には、姫と黒白王子達、と書かれた大きな垂れ幕。

 舞台はライトアップできる様になっていて、紫や黄緑の派手なライトで音楽ライブの一コマの様になっている。


 親衛隊達の来る前に、宗介とメガネを掛けた美風が講堂に入って来た。


「樋山くん、それファンサ?」


 先に講堂に着いていた理央が聞くと、美風はげんなりした顔をして手を振った。


「違う、人避け。僕道道でも指さされて。写真の時は取れって言われるだろうな。」

「無駄。僕達のメガネはファンサにしか思われないだろ。僕は掛けない。」

 
 恋が制服の埃を叩いて居ると、きゃあきゃあ言っている親衛隊達と一緒に、律と栄が入って来た。


「律ちゃんに栄さん!」

「こんにちは、駒井さん」

 
 律が帽子を被り直しながら挨拶した。


「ちょっと遅れるかもって言ってたけど、遅れなかったね」

「ですね。間に合って良かったです」

「黒白男子っていうのは、恋ちゃんの恋人達の事なのね。」


 栄が飾り付けられた講堂を見回しながら言った。


「弟も恋ちゃんだけど、黒白男子から漏れちゃったんでしょう?。かわいそうに。灰色男子とか赤青男子とかも作ってもらえないかな。」

「僕らは新星って呼んでもらってますよ。」

「人が多いのね。」


 入り口から西木くんと香凛ちゃんが連れ立って入って来るのが見える。

 律が言った。


「翔とは別に来たんだけど、来るって言ってました。」

「翔くんはタレントさんだから、舞台は慣れてるでしょうね。今日はどうなるかしら。」


 栄の言葉に、恋はため息をついた。


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