ロリータ×手錠×そして雨…
だが最後には目を逸らしてしまった……


 その少女はすぐさま少年をあざ笑うような笑みを浮かべると、部屋中に響き渡るほどの声で叫んだ……


「はっ!! 私の勝ちー!」


 ゴシックロリータ衣装の少女は、まるで子供のように飛び跳ねて喜んだ


 そして部屋の明かりがついた……その部屋が、密室でも廃屋の一室でもなんでもないことがはっきりと分かった……


 そこは、生徒会室だった……


「はあ……」


 少年はため息をついた……こんな目に遭うのは、これが初めてではないからだ……


 彼は数週間前のことを思い出していた……


 彼はこっそりトイレでタバコを吸っていたところを、生徒会の巡回担当をしている親友に見つかってしまい……その罰として生徒会室での作業をさせられることになった……


「なんでいつもこう、僕をからかうんですか……」


 ゴシックロリータ衣装の少女はそれを聞くと、すぐに駆け寄ってきて、その細く小さな指先を彼の口にそっと当てた……


「あなた、校則違反をしたんだよ、郁郎(いくろう)くん……トイレでの喫煙は校則違反だからね……」


 郁郎(いくろう)と呼ばれた少年は、すぐにかっとなった……


「先輩こそどうなんですか!!! 自分だって黒いゴシック衣装を着て学校に来てるじゃないですか!!!」


 彼は怒りに任せて、その小柄な先輩を指さして詰め寄った……だがその先輩はというと……


「でも校則には『校章のついた制服を着ること』としか書いてないよ。だから私は自分の服に校章を縫い付けたの。それで解決。だから私は何を着てもいいってわけ……」


 彼女はどこかとぼけた口調でそう答え、郁郎(いくろう)はあっけに取られてしまった……


「あははっ、お前も知らなかったのかよ……会長がこういう人だってこと……」

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