幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

なんでこんなに気になるの



 週末が明けた月曜日。

 私は朝から少しだけ落ち着かなかった。

 理由は分かっている。

 昨日は蓮と会わなかったから。

 たった一日。

 それだけなのに。


「……昨日、何してたんだろ」


 自分でも不思議なくらい、蓮のことを考えていた。

 いつもなら休日に会わなくても、そんなこと気にしない。

 でも昨日は、何度もスマホを見てしまった。

 連絡が来ているわけでもないのに。


「結菜、おはよ」

「おはよー」


 友達が席に座りながら、私を見る。


「なんか眠そう」

「昨日あんまり寝てないかも」

「珍しいね」

「そうかな」

「何してたの?」

「……別に」


 本当は、何をしていたわけでもない。

 ただ。

 蓮と話していないことが、少し寂しかった。

 そんなこと、友達には言えない。


「今日、蓮と帰るんでしょ?」

「うん」


 答えた瞬間。

 胸が少しだけ軽くなった。

 今日、帰れる。

 そのことが嬉しい。


「……」


 私は自分でも分からないまま、窓の外を見た。

 早く放課後にならないかな。

 そんなことを考えていた。
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