幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い
いつもより近い朝
月曜日の朝。
目が覚めてから、いつもより少しだけ早く準備が終わった。
時計を見ると、家を出るにはまだ余裕がある。
「……まだ早いか」
そう思ったのに。
昨日の朝、蓮と一緒に歩いたことを思い出すと、なんとなく早く家を出たくなった。
玄関を出る。
少し歩いたところで、見慣れた後ろ姿が見えた。
「蓮!」
声をかけると、蓮が振り返る。
「おはよう」
「おはよう」
そのまま隣に並ぶ。
いつもと同じはずなのに。
今日は、隣に並べたことが妙に嬉しかった。
昨日会えなかったせいなのかな。
そんなことを考えながら歩いていると、肩がふと触れた。
「あ、ごめん」
「別に」
蓮は気にした様子もなく、そのまま歩いている。
でも私は、さっき触れた肩が少しだけ気になった。
「……近いな」
思わず心の中で呟く。
道幅はいつもと変わらない。
歩いている距離も、たぶん同じ。
なのに今日は、蓮との距離がいつもより近く感じた。