幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

コンビニを出て少し歩くと、蓮が自分のアイスを見ながら小さく笑った。


「これ、やっぱうまい」

「そんなに好きなんだ」

「うん」


その横顔を見て、私も笑った。

こういう時間が好きだと思った。

特別な場所に行くわけじゃない。

高いものを食べるわけでもない。

ただ一緒に歩いて、コンビニで買ったアイスを食べているだけ。

それなのに、不思議と楽しい。


「一口いる?」


蓮が自分のアイスを差し出してくる。


「いいの?」

「うん」


私は少し迷ってから、一口もらった。


「……おいしい」

「でしょ」


蓮が笑う。

その笑顔を見ていると、なんとなく胸が温かくなる。

昔から見てきた笑顔。

なのに今日は、少しだけ違って見えた。

どうしてだろう。

そう思って、私は首を傾げる。

最近、蓮のことを考える時間が増えている。

優しくされたこと。

好きなものを覚えていてくれたこと。

何気ない仕草。

今までなら、何も気にしなかったようなことまで覚えている。

でも、まだ理由は分からない。


「……私、変なのかな」

「何が?」

「ううん。なんでもない」


蓮は不思議そうに私を見る。

その視線から逃げるように、私は前を向いた。

夕方の道を、二人で歩く。

隣にいるのは、いつもの蓮。

それなのに。

なぜか今日は、いつもより少しだけ近く感じた。

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