幼なじみからの溺愛が止まりません!
「嫉妬、してるの?」

おそるおそる聞くと、斗真は眉を寄せた。

「してる。かなり」

こんなにきっぱり認められると思わなくて、心臓が大きく跳ねる。

「だって、やっと手に入ったのに」

「っ」

「今までずっと幼なじみの立場で我慢してたんだよ。なのに付き合えた途端、ほかのやつに話しかけられるとか無理」

言葉は少し強引なのに、声はどこか切ない。
そのせいで、怖いどころか愛しさばかりが増してしまう。

「斗真」

名前を呼ぶと、斗真の手がそっと私の頬に触れた。

「学校では普通にする約束だったけど」

そこで少しだけ困ったように笑う。

「みおが可愛すぎて、無理かもしれない」

「そんなこと……」

「ある。今日だけで何回、抱きしめたくなったと思ってるの」

もうだめだ。
顔が熱すぎて、まともに斗真を見られない。

すると斗真は、私の前髪をやさしく整えながら、小さな声で言った。

「安心したい」

「どうしたら……?」

その瞬間、斗真の目が少しだけやわらかく細められる。

「俺だけが特別だって、言って」

胸の奥がじんと甘くなる。
こんなにかっこいいのに、こんなふうに不安になってくれるなんて反則だ。

私は勇気を出して、斗真の制服の袖をきゅっとつかんだ。

「斗真だけだよ」

「……っ」

「私にとって特別なのは、ずっと斗真だけ」

言い終わるころには、たぶん私の顔は真っ赤だった。
でも、斗真はそれ以上にうれしそうな顔をした。

「それ、教室戻る前に言うの危険」

「え?」

「理性、飛びそう」

そう言いながらも、斗真は私の額にこつんと自分の額を寄せるだけで止まった。

「放課後まで我慢する」

「我慢ってなにを……」

「みおをいっぱい甘やかすの」

さらっと言い切られて、また鼓動が速くなる。

そのままチャイムが鳴って、私たちは急いで教室へ戻った。

けれど席についたあと、机の下でそっと触れた指先が離れない。

誰にもばれないように。
でも、私だけにはわかるように。

そんなふうに独占されるたび、
幼なじみだったはずの彼が、ちゃんと恋人なんだと何度も思い知らされる。
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