【激辛ヒューマンドラマ】マッチング〜コンカツやめたい
第3話
(ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク…)
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
時は、9月8日の午前11時20分頃であった。
またところ変わって、今治市天保山町《しないてんぽうさんちょう》にあるJAの葬祭会館にて…
館内からモクギョをたたく音とお経を唱えている住職さんの声と参列者の女性たちのすすり泣く声が聞こえていた。
館内では、勤労青少年ホームの英会話教室に通っていた女性会員さんの告別式《そうぎ》が執り行われていた。
「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
この時であった。
館内から男性の参列者がよりし烈な叫び声をあげて泣いている声が響いた。
よりし烈な叫び声をあげて泣いている男性は、死亡した女性と同じ勤労青少年ホームの英会話教室に通っていた男性会員さんでいさお夫婦の家族たちが暮らしている住宅団地内で暮らしている美佐田《みさだ》の家の四男・紀世彦《きよひこ》(26歳・JAの職員)だった。
紀世彦《きよひこ》は、10月の大安吉日の日曜日に婚約者のカノジョと挙式披露宴を挙げる予定であった。
この時であった。
よしこが葬祭会館の前を通りかかった。
よりし烈な叫び声をあげながら泣いている紀世彦《きよひこ》を助けてあげたい…
そう感じたよしこは、大急ぎで住宅団地へ帰った。
……………………………
時は、夜7時過ぎであった。
またところ変わって、いさお夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
家の大広間のテーブルの真ん中にイモノのガスコンロが置かれていた。
その周りに食器類が並んでいた。
家の大広間のテーブルに昌子と奈保子《なおこ》と春義《はるよし》・よしこ夫婦と紀世彦《きよひこ》がいた。
汐香《しおか》は、キッチンにいた。
いさおは、職場で残業中…
健一も職場で残業中…
…でまだ帰宅していなかった。
日奈子《ひなこ》は、友人たちと会っていたのでまだ帰宅していなかった。
友汰《ゆうた》とことみは、お泊りの児童施設に一晩預かりになっていたので食卓にはいなかった。
紀世彦《きよひこ》は、ぐすんぐすんと泣いていた。
よしこは、つらそうな表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、すごくつらかったのね…大好きなカノジョと挙式披露宴を挙げることが決まっていた…カノジョの誕生日にあたるあさってに婚姻届を(市役所に)出す予定だった…人生これからだと言うときに…カノジョが凶悪犯罪の被害を受けて亡くなった…どうしたらいいのか分からないわ。」
春義《はるよし》は、心苦しい表情で言うた。
「そうだな…なんて言えばいいのか…分からない。」
……………………………
そんな中であった。
ダイニングキッチンにいた汐香《しおか》が大きめサイズの白い土鍋《おなべ》を持って大広間に入った。
(カチ…ポッ…)
奈保子《なおこ》は、チャッカマン(点火装置)を使って火をつけたあとイモノのガスコンロに点火した。
イモノのガスコンロから青いガス火が出てきた。
その後、汐香《しおか》が白い土鍋《おなべ》をイモノのガスコンロに載せた。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、ごはんを食べようね。」
春義《はるよし》は、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「きょうは、紀世彦《きよひこ》が元気になるようにと思ってちゃんこ鍋を作ったのだよ。」
この時、汐香《しおか》が土鍋《おなべ》のフタをあけた。
フタがひらいたと同時に大量の具材があらわになった。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、ちゃんこ鍋ができたわよ…お肉とお野菜とお魚がたくさん入ってるわよ〜」
「うううううううううううううううううううううううううううううう〜」
紀世彦《きよひこ》が泣き出したので、よしこは優しい表情で言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん泣かないで…紀世彦《きよひこ》さんのことをほっとけないと思っている女性はまだまだいるのよ〜」
春義も優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「そうだよ…まだまだいるよ。」
紀世彦《きよひこ》は、泣きながら『ほんとうにいるのですか?』と言うた。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「いるよ…必ずいるよ。」
「どうすればいいのですか?」
「職場で上の人の言うことを素直に聞いていればいいのだよ〜」
「そうよ…上の人の言うことに従っていれば仕事はうまくいくわよ…また明日からいつも通りに働けばいいのよ…そのためには、ごはんをお腹いっぱいに食べなきゃね。」
「さあさあ、ごはん食べようか…その前に…(ビールを)一杯いただこうか。」
「そうよね…今ついであげるね。」
紀世彦《きよひこ》は、パーフェクトサントリービールのロゴ入りの大ジョッキを手に取った。
よしこは、大ジョッキに生ビールを注いだ。
紀世彦《きよひこ》は、大ジョッキに入っている生ビールをゴクゴクと飲みほした。
春義は、満面の笑みを浮かべながら『ああ〜、いい飲みっぷり〜』と言うた。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「さあさあ、ごはんをたべようね…どれから食べようか〜」
よしこは、紀世彦《きよひこ》が元気になれるようにと思いながらあれこれと接していた。
紀世彦《きよひこ》の内心は『ひとりにさせてくれ!!』と言うて激怒していた。
………………………………
時は、9月9日の午前10時頃であった。
家の大広間のテーブルに昌子と春義・よしこ夫婦とお堅《かた》い色のレディーススーツ姿の50代の女性が集まっていた。
お堅《かた》い色のレディーススーツを着ている女性は、紀世彦《きよひこ》の姉(きょうだいで一番上)・大井野亜衣子《おおいのあいこ》(52歳)であった。
亜衣子《あいこ》の職業は、イワマツグループのA班のメンバーたちと一緒に海外と沖縄県のあちらこちらでお仕事をしていた。
亜衣子《あいこ》は、グループ会社のリースバック会社(不動産事業)の代表を務めていた。
………………………………
この日、イワマツグループのA班のメンバーたちは九王《くおう》にあるビーマックの工場でお仕事をしていた。
亜衣子《あいこ》は、午前中だけ休暇をもらってここへ来た。
……………………………
話は変わって…
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情で春義・よしこ夫婦に言うた。
「ゆうべ、紀世彦《きよひこ》がこちらで入浴したことと夕食を摂ったことについて…うちはものすごく怒っています!!…あなたたちはなにを考えているのですか!?」
よしこは、ものすごくいいにくい表情で亜衣子《あいこ》に言うた。
「すみませんでした。」
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「あやまって済む問題じゃないわよ!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「それじゃあ、どうすればよかったのですか!?…紀世彦《きよひこ》さんは(勤労青少年)ホームで知り合った女性会員さんと入籍する予定だったのに…」
(バーン!!)
思い切りブチ切れた亜衣子《あいこ》は、平手打ちでテーブルをバーンとたたきながら怒鳴った。
「紀世彦《きよひこ》が結婚すること自体が気に入らないのよ!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で叫んだ。
「紀世彦《きよひこ》さんがカノジョと結婚することがそんなに気に入らないのですか!?」
亜衣子《あいこ》は、ものすごくえらそうな口調で『ええ気に入らないわよ!!』と言うたあとこう言うた。
「気に入らない理由はたくさんあるわよ!!上の3人の弟たちは両親から『神さまがお相手を選んでくださるからじっとしていた方がいいよ』『職場で上の人から言われたことに素直に従えば幸せになれる』と言われたからそのとおりにしたのに幸せになれなかった!!…どんなにがんばって働いてもお給料が上がらない…上がるどころか、事業者の一方的な都合で従業員さんたちのお給料が減らされた…それだけじゃないわよ!!…一番上の弟は…会社から『雇用契約を延長しません』と言うツーコクを受けたのよ!!…紀世彦《きよひこ》とカノジョが婚約したことが原因で一番上の弟は会社をクビになったのよ!!」
「それは違います!!」
「よしこさん!!」
「義姉《ねえ》さん!!」
「口答えしないでよ!!」
昌子は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「大井野さんは、上から重要なお仕事を任されているのよ!!…上から重要なお仕事を任されていると言うことはどう言うことか分かってるの!?」
「分からないわよ〜」
この時、ダイニングキッチンで洗い物をしていた奈保子《なおこ》が大広間にやって来た。
奈保子《なおこ》は、ものすごく困った表情で言うた。
「おばさま!!大井野さんは紀世彦《おとうと》さんと(勤労青少年)ホームで知り合った女性と結婚することが気に入らない理由は、お仕事上の関係があるから気に入らないと言うたのよ!!」
「だからそれは何よ!!」
昌子は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「大井野さんは、波風立てるようなうわさが広まることを警戒しているのよ!!…大井野さんのご主人さま(54歳)は大手証券会社に勤務している超エリート証券マンよ!!」
「超エリート証券マン…」
奈保子《なおこ》は、心苦しい表情で言うた。
「大井野さんのダンナさまは係長から部長まで同期で一番に昇進した…重役のポストも…同期で一番にカクトクしたい…と言うことよ。」
「そうだったのね。」
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「今頃気がついても遅いわよ!!…うちの主人は、トーダイ(一流大学)を超優秀な成績で卒業したあと今の証券会社に就職したのよ!!」
「すみませんでした〜」
思い切りブチ切れた亜衣子《あいこ》は、パンパンにふくれている特大サイズの封筒をテーブルの上に置いた。
封筒の表面には『厳命《げんめい》』と言う大きな文字が書かれていた。
昌子は、コンワク気味の表情で『厳命《げんめい》』言うた。
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情で言うた。
「紀世彦《きよひこ》がカノジョと挙式披露宴をあげる日はいつですか?」
昌子は、コンワク気味の表情で言うた。
「聞いてないけど…」
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情で言うた。
「式場に電話して確認を取りました!!…予定通りに挙式披露宴を挙げさせてくださいと頼みました!!…相手を変更した上で頼みました!!」
「相手を変更した!?」
「この封筒を紀世彦《きよひこ》に渡してください!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で『ご本人の意向を…』と言うた。
昌子は、ものすごくオタついた様子で『聞かない!!』と言うたあとよしこの頭をつかんだ。
昌子は、よしこの頭をつかんだあと『お渡しします〜』と言いながらおじぎさせた。
亜衣子《あいこ》は、えらそうな口調で『それではお願いします。』と言うたあとこう言うた。
「今週の土曜日に紀世彦《きよひこ》と相手の女性さまとお見合いをします…お見合いをする場所は来住田《こちら》の家に設定したのでぜんごしらえをお願いします。」
ぜんごしらえをお願いしますと言われても困るわよ…
昌子は、ものすごく泣きそうな表情でつぶやいた。
………………………………
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
時は、9月8日の午前11時20分頃であった。
またところ変わって、今治市天保山町《しないてんぽうさんちょう》にあるJAの葬祭会館にて…
館内からモクギョをたたく音とお経を唱えている住職さんの声と参列者の女性たちのすすり泣く声が聞こえていた。
館内では、勤労青少年ホームの英会話教室に通っていた女性会員さんの告別式《そうぎ》が執り行われていた。
「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
この時であった。
館内から男性の参列者がよりし烈な叫び声をあげて泣いている声が響いた。
よりし烈な叫び声をあげて泣いている男性は、死亡した女性と同じ勤労青少年ホームの英会話教室に通っていた男性会員さんでいさお夫婦の家族たちが暮らしている住宅団地内で暮らしている美佐田《みさだ》の家の四男・紀世彦《きよひこ》(26歳・JAの職員)だった。
紀世彦《きよひこ》は、10月の大安吉日の日曜日に婚約者のカノジョと挙式披露宴を挙げる予定であった。
この時であった。
よしこが葬祭会館の前を通りかかった。
よりし烈な叫び声をあげながら泣いている紀世彦《きよひこ》を助けてあげたい…
そう感じたよしこは、大急ぎで住宅団地へ帰った。
……………………………
時は、夜7時過ぎであった。
またところ変わって、いさお夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
家の大広間のテーブルの真ん中にイモノのガスコンロが置かれていた。
その周りに食器類が並んでいた。
家の大広間のテーブルに昌子と奈保子《なおこ》と春義《はるよし》・よしこ夫婦と紀世彦《きよひこ》がいた。
汐香《しおか》は、キッチンにいた。
いさおは、職場で残業中…
健一も職場で残業中…
…でまだ帰宅していなかった。
日奈子《ひなこ》は、友人たちと会っていたのでまだ帰宅していなかった。
友汰《ゆうた》とことみは、お泊りの児童施設に一晩預かりになっていたので食卓にはいなかった。
紀世彦《きよひこ》は、ぐすんぐすんと泣いていた。
よしこは、つらそうな表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、すごくつらかったのね…大好きなカノジョと挙式披露宴を挙げることが決まっていた…カノジョの誕生日にあたるあさってに婚姻届を(市役所に)出す予定だった…人生これからだと言うときに…カノジョが凶悪犯罪の被害を受けて亡くなった…どうしたらいいのか分からないわ。」
春義《はるよし》は、心苦しい表情で言うた。
「そうだな…なんて言えばいいのか…分からない。」
……………………………
そんな中であった。
ダイニングキッチンにいた汐香《しおか》が大きめサイズの白い土鍋《おなべ》を持って大広間に入った。
(カチ…ポッ…)
奈保子《なおこ》は、チャッカマン(点火装置)を使って火をつけたあとイモノのガスコンロに点火した。
イモノのガスコンロから青いガス火が出てきた。
その後、汐香《しおか》が白い土鍋《おなべ》をイモノのガスコンロに載せた。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、ごはんを食べようね。」
春義《はるよし》は、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「きょうは、紀世彦《きよひこ》が元気になるようにと思ってちゃんこ鍋を作ったのだよ。」
この時、汐香《しおか》が土鍋《おなべ》のフタをあけた。
フタがひらいたと同時に大量の具材があらわになった。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、ちゃんこ鍋ができたわよ…お肉とお野菜とお魚がたくさん入ってるわよ〜」
「うううううううううううううううううううううううううううううう〜」
紀世彦《きよひこ》が泣き出したので、よしこは優しい表情で言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん泣かないで…紀世彦《きよひこ》さんのことをほっとけないと思っている女性はまだまだいるのよ〜」
春義も優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「そうだよ…まだまだいるよ。」
紀世彦《きよひこ》は、泣きながら『ほんとうにいるのですか?』と言うた。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「いるよ…必ずいるよ。」
「どうすればいいのですか?」
「職場で上の人の言うことを素直に聞いていればいいのだよ〜」
「そうよ…上の人の言うことに従っていれば仕事はうまくいくわよ…また明日からいつも通りに働けばいいのよ…そのためには、ごはんをお腹いっぱいに食べなきゃね。」
「さあさあ、ごはん食べようか…その前に…(ビールを)一杯いただこうか。」
「そうよね…今ついであげるね。」
紀世彦《きよひこ》は、パーフェクトサントリービールのロゴ入りの大ジョッキを手に取った。
よしこは、大ジョッキに生ビールを注いだ。
紀世彦《きよひこ》は、大ジョッキに入っている生ビールをゴクゴクと飲みほした。
春義は、満面の笑みを浮かべながら『ああ〜、いい飲みっぷり〜』と言うた。
よしこは、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「さあさあ、ごはんをたべようね…どれから食べようか〜」
よしこは、紀世彦《きよひこ》が元気になれるようにと思いながらあれこれと接していた。
紀世彦《きよひこ》の内心は『ひとりにさせてくれ!!』と言うて激怒していた。
………………………………
時は、9月9日の午前10時頃であった。
家の大広間のテーブルに昌子と春義・よしこ夫婦とお堅《かた》い色のレディーススーツ姿の50代の女性が集まっていた。
お堅《かた》い色のレディーススーツを着ている女性は、紀世彦《きよひこ》の姉(きょうだいで一番上)・大井野亜衣子《おおいのあいこ》(52歳)であった。
亜衣子《あいこ》の職業は、イワマツグループのA班のメンバーたちと一緒に海外と沖縄県のあちらこちらでお仕事をしていた。
亜衣子《あいこ》は、グループ会社のリースバック会社(不動産事業)の代表を務めていた。
………………………………
この日、イワマツグループのA班のメンバーたちは九王《くおう》にあるビーマックの工場でお仕事をしていた。
亜衣子《あいこ》は、午前中だけ休暇をもらってここへ来た。
……………………………
話は変わって…
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情で春義・よしこ夫婦に言うた。
「ゆうべ、紀世彦《きよひこ》がこちらで入浴したことと夕食を摂ったことについて…うちはものすごく怒っています!!…あなたたちはなにを考えているのですか!?」
よしこは、ものすごくいいにくい表情で亜衣子《あいこ》に言うた。
「すみませんでした。」
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「あやまって済む問題じゃないわよ!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「それじゃあ、どうすればよかったのですか!?…紀世彦《きよひこ》さんは(勤労青少年)ホームで知り合った女性会員さんと入籍する予定だったのに…」
(バーン!!)
思い切りブチ切れた亜衣子《あいこ》は、平手打ちでテーブルをバーンとたたきながら怒鳴った。
「紀世彦《きよひこ》が結婚すること自体が気に入らないのよ!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で叫んだ。
「紀世彦《きよひこ》さんがカノジョと結婚することがそんなに気に入らないのですか!?」
亜衣子《あいこ》は、ものすごくえらそうな口調で『ええ気に入らないわよ!!』と言うたあとこう言うた。
「気に入らない理由はたくさんあるわよ!!上の3人の弟たちは両親から『神さまがお相手を選んでくださるからじっとしていた方がいいよ』『職場で上の人から言われたことに素直に従えば幸せになれる』と言われたからそのとおりにしたのに幸せになれなかった!!…どんなにがんばって働いてもお給料が上がらない…上がるどころか、事業者の一方的な都合で従業員さんたちのお給料が減らされた…それだけじゃないわよ!!…一番上の弟は…会社から『雇用契約を延長しません』と言うツーコクを受けたのよ!!…紀世彦《きよひこ》とカノジョが婚約したことが原因で一番上の弟は会社をクビになったのよ!!」
「それは違います!!」
「よしこさん!!」
「義姉《ねえ》さん!!」
「口答えしないでよ!!」
昌子は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「大井野さんは、上から重要なお仕事を任されているのよ!!…上から重要なお仕事を任されていると言うことはどう言うことか分かってるの!?」
「分からないわよ〜」
この時、ダイニングキッチンで洗い物をしていた奈保子《なおこ》が大広間にやって来た。
奈保子《なおこ》は、ものすごく困った表情で言うた。
「おばさま!!大井野さんは紀世彦《おとうと》さんと(勤労青少年)ホームで知り合った女性と結婚することが気に入らない理由は、お仕事上の関係があるから気に入らないと言うたのよ!!」
「だからそれは何よ!!」
昌子は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「大井野さんは、波風立てるようなうわさが広まることを警戒しているのよ!!…大井野さんのご主人さま(54歳)は大手証券会社に勤務している超エリート証券マンよ!!」
「超エリート証券マン…」
奈保子《なおこ》は、心苦しい表情で言うた。
「大井野さんのダンナさまは係長から部長まで同期で一番に昇進した…重役のポストも…同期で一番にカクトクしたい…と言うことよ。」
「そうだったのね。」
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情でよしこに言うた。
「今頃気がついても遅いわよ!!…うちの主人は、トーダイ(一流大学)を超優秀な成績で卒業したあと今の証券会社に就職したのよ!!」
「すみませんでした〜」
思い切りブチ切れた亜衣子《あいこ》は、パンパンにふくれている特大サイズの封筒をテーブルの上に置いた。
封筒の表面には『厳命《げんめい》』と言う大きな文字が書かれていた。
昌子は、コンワク気味の表情で『厳命《げんめい》』言うた。
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情で言うた。
「紀世彦《きよひこ》がカノジョと挙式披露宴をあげる日はいつですか?」
昌子は、コンワク気味の表情で言うた。
「聞いてないけど…」
亜衣子《あいこ》は、ものすごく怒った表情で言うた。
「式場に電話して確認を取りました!!…予定通りに挙式披露宴を挙げさせてくださいと頼みました!!…相手を変更した上で頼みました!!」
「相手を変更した!?」
「この封筒を紀世彦《きよひこ》に渡してください!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で『ご本人の意向を…』と言うた。
昌子は、ものすごくオタついた様子で『聞かない!!』と言うたあとよしこの頭をつかんだ。
昌子は、よしこの頭をつかんだあと『お渡しします〜』と言いながらおじぎさせた。
亜衣子《あいこ》は、えらそうな口調で『それではお願いします。』と言うたあとこう言うた。
「今週の土曜日に紀世彦《きよひこ》と相手の女性さまとお見合いをします…お見合いをする場所は来住田《こちら》の家に設定したのでぜんごしらえをお願いします。」
ぜんごしらえをお願いしますと言われても困るわよ…
昌子は、ものすごく泣きそうな表情でつぶやいた。
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