浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜
「おじいさんは浴槽の中で死んどった。人間シチューに変貌しとったよ」
「シチュー?」
「そのお風呂、追い焚き機能が付いとったんや。温度が下がると自動で追い焚きされて熱さを保ち続ける。そうなると、遺体はお湯の中で腐敗が急速に進んで、肉や組織が全部溶けてしまうんよ。骨だけが残って、お湯の中には溶けた肉や臓器が浮いとる状態やった」
「……浴槽で死ぬのは嫌だな」
どんなに凄惨な現場だったのか、FBI捜査官なら嫌でも想像が付いたのだろう。空気を変えるようにコホンと咳払いを一つし、夕鈴が訊ねる。
「何でこの遺体、下半身がないの?動物に食べられたの?」
「いや、それはない。歯型がついてへんもん。この傷口は恐らく、車か何かに撥ねられた衝撃で千切れてしまったものやわ」
「じゃあ、遺体の身元特定や性別がどっちなのかはわかる?」
「頭蓋骨が幸い残っとるから、アリエルに顔を復元してもらうわ。性別は、骨盤があらへんから何とも言えん」
「シチュー?」
「そのお風呂、追い焚き機能が付いとったんや。温度が下がると自動で追い焚きされて熱さを保ち続ける。そうなると、遺体はお湯の中で腐敗が急速に進んで、肉や組織が全部溶けてしまうんよ。骨だけが残って、お湯の中には溶けた肉や臓器が浮いとる状態やった」
「……浴槽で死ぬのは嫌だな」
どんなに凄惨な現場だったのか、FBI捜査官なら嫌でも想像が付いたのだろう。空気を変えるようにコホンと咳払いを一つし、夕鈴が訊ねる。
「何でこの遺体、下半身がないの?動物に食べられたの?」
「いや、それはない。歯型がついてへんもん。この傷口は恐らく、車か何かに撥ねられた衝撃で千切れてしまったものやわ」
「じゃあ、遺体の身元特定や性別がどっちなのかはわかる?」
「頭蓋骨が幸い残っとるから、アリエルに顔を復元してもらうわ。性別は、骨盤があらへんから何とも言えん」