浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜
その顔には、確かな怒りがある。しかし、その顔はすぐに愉快そうなものに変わった。

「でもあの女は死んだのか!そうかそうか。きっと俺みたいな奴に殺されたんだな!あいつ、男からのアプローチを全部断っていたからな。恨まれても仕方ないさ」

白夜と夕鈴は顔を見合わせた。



アーサーから話を聞き終えた後、白夜と夕鈴は次の聞き込みに向かうため、テレビ局の廊下を歩いていた。夕鈴が口を開く。

「よくあんな大きい犬、触れるね」

「え〜、可愛いやん。恐れないこと、知ろうとすること、相手を受け入れること。その気持ちを持てば、仲良くなれるんやで〜」

「自分は、やっぱり猫派かな」

「猫も可愛いよな〜。でも私は犬派!」

日本語で会話をしていた時だった。「あの!」と背後から声をかけられる。振り返ると、美しい赤毛の女性が立っていた。レベッカ・ローガンだと、白夜は一目でわかった。レベッカは酷く動揺している様子である。

「あの、さっきアーサー・ブースに話していたことを聞いてしまって……。ライラは死んだんですか?」

白夜と夕鈴が頷くと、その場でレベッカは泣き崩れた。
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