秘密
□□□
18時まで営業のカフェ。
《CLOSE》と描かれた板を見ながらドアを開けると締め作業をしている兄がカウンターに立っていた。
「ただいまぁ」
「おかえり。ちょっと待ってな、もう終わるから」
「はいこれ。チョコ買ってきたけど何に使うの?」
「今日の夕飯は兄貴特製カレーです。チョコは隠し味だから」
「結構有名だけどね、その隠し味」
「うっせ。ほら、2階上がって手洗ってこい」
シッシッ、と払い除けられて2階へ続く階段を上り洗面所へと向かう。
リビングのドアの隙間から微かにカレーの良い匂いがして一気に食欲が湧いた。
部屋着に着替えしばらくするとエプロンを外した兄が階段を上がってくる足音が聞こえた。
「ん、これ今月のお小遣い」
「お、ありがとー」
「無駄遣いすんなよ」
「いっつもちゃんとしてるじゃんか!」
「よく分かんねぇアイドルに貢いでんだろ」
「推し活ね!」
「ハイハイ」
私が小さい頃の兄の将来の夢はサッカー選手とか何かの社長になりたいとかよく言っていたのに、それはいつの間にか給料が貰えればなんでもいいに変わっていて。
最終的にはカフェの店主で収まった。
18時まで営業のカフェ。
《CLOSE》と描かれた板を見ながらドアを開けると締め作業をしている兄がカウンターに立っていた。
「ただいまぁ」
「おかえり。ちょっと待ってな、もう終わるから」
「はいこれ。チョコ買ってきたけど何に使うの?」
「今日の夕飯は兄貴特製カレーです。チョコは隠し味だから」
「結構有名だけどね、その隠し味」
「うっせ。ほら、2階上がって手洗ってこい」
シッシッ、と払い除けられて2階へ続く階段を上り洗面所へと向かう。
リビングのドアの隙間から微かにカレーの良い匂いがして一気に食欲が湧いた。
部屋着に着替えしばらくするとエプロンを外した兄が階段を上がってくる足音が聞こえた。
「ん、これ今月のお小遣い」
「お、ありがとー」
「無駄遣いすんなよ」
「いっつもちゃんとしてるじゃんか!」
「よく分かんねぇアイドルに貢いでんだろ」
「推し活ね!」
「ハイハイ」
私が小さい頃の兄の将来の夢はサッカー選手とか何かの社長になりたいとかよく言っていたのに、それはいつの間にか給料が貰えればなんでもいいに変わっていて。
最終的にはカフェの店主で収まった。