碧くんの好きが溢れてる ③ 〜あなたの好きに興奮して体に悪いんですけど〜
 試験の日が来た。目標は前回よりも良い点数を取ること。やる気は満々だが、自信は相変わらずない。でも楽しい夏休みのために全力で挑む。やってやる!

気合は入ったものの、前回よりは難しい。教えてもらった碧くんに心配かけないように。一生懸命。そして全科目終わったらヘトヘトだった。

体を動かしている訳ではないのに、全力で頭を使うと、こんなに疲労感があるなんて初めて知った。くたくたな体を引きずって帰る私だった。

今回は碧くんと帰りたいが、部活があるらしい。寂しく1人で帰るのだ。靴を履き替えて、木々が並ぶ植え込みの横を通ると碧くんを見かけた。会いたいと思っていたので、声をかけようと後を追いかけた。

追いかけた場所は体育館裏で、なんと女子からの呼び出しらしい。碧くんモテるから心配。

女子は綺麗な人だ。背も高くて碧くんと釣り合いが取れるスレンダー美人。

私みたいにちびっ子で童顔で何の取り柄もない。女子とは比べ物にならない。碧くんの表情は見えないが、何か話している様子だ。

話の内容を聞きたくて前に出てみたら。え、キスしてるの?どういうこと?

私がいるところから、どう見てもキスしているようにしか見えない。私だけではなく、他の女子とも付き合っていたの?

そうか、私はまだお試し段階だった。本当に付き合っている訳でもない。体が動けなくなって、目も離せない。ただ碧くんの後ろ姿を見ている。
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