碧くんの好きが溢れてる ③ 〜あなたの好きに興奮して体に悪いんですけど〜
 ショック過ぎて、頭の中は真っ白で、何も考えられなくなった。すると女子は、これ見よがしに碧くんに抱きついた。私がいるのを知った様子だ。

思わず私はカバンを下に落とした。カバンの中の物をぶち撒いた。すると、碧くんが振り向いて、目が合ったのだ。

私は、とっさに下を向いて、しゃがみ込んだ。そして、急いで落としたものを拾い集めて、立ち上がり、その場から走って逃げた。

「アリス!」

碧くんの声がしても振り向かず無我夢中で走った。碧くんの足が速くて、追いつかれ手首を持たれた。私は碧くんの顔見ると、涙が溢れて止めどなく流れる。止められないのだ。

それを見た碧くんは、びっくりしたみたいな表情をした。思わず手を離した感じだ。そして私はその場から逃れたくて、また走り出した。

闇雲に走って前が見えていない状態だ。そんな私は何かにぶつかった。大きな岩みたいに頑丈なものは人?

見上げると勉強会のため、碧くんを迎えに行った時、教室にいた男子。その人は優しく私の涙を手で拭いた。

「可哀想に。碧なんてやめとけ。俺にしたら」
「駿、何してんだ。アリスを離せ!」

気がつくと、後ろに碧くんがいた。私は何故だか駿と言う男子に包み込むような感じで、
抱きしめられている。
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