碧くんの好きが溢れてる ③ 〜あなたの好きに興奮して体に悪いんですけど〜
 授業の中で先生がテスト範囲教えてくれる。中間テストが迫ると、なぜか焦る。

今日から碧くんはテスト前で部活も休みだ。そう今日から図書館での勉強が始まるのだ。わくわく。

放課後、碧くんが迎えに来たので、約束通り図書館に行く。テーブル席に陣取って、まず苦手な数学の教科書を開いた。ノートを出したら碧くんが、椅子を寄せて、どこが分からないか聞いてきた。

「アリスの分からないと思うところ、どこかな?」
「全部、教えて欲しい。数学は苦手なの」
「そうか、分かった。テスト範囲はどこ?」

教科書を広げると、碧くんはもっと近づいてくる。私は碧くんの体が触れると勉強どころではない。

「ねぇ、アリス聞いてる?」
「はい、聞いてる!」

思わず碧くんの聞いてるの言葉を復唱してしまった。だめだめ集中、集中。私、気合いいよ。

碧くんの教え方は先生よりわかりやすかった。凄いよ碧くん。出来の悪い生徒も碧くんみたいな先生だと勉強が面白くなるはず。

「碧くん、分かりやすい。先生になれるよ。さすが学年トップ」
「そんなことないよ。アリスは1年だから俺にとっては復習しているだけだ」
「でも凄いよ。私の成績が上がりそう」
「それはよかった。じゃあさあ、アリスがいい点数取れたらさ、ご褒美にデートしようよ」
「それは私のご褒美になるよ。絶対デートする。良い点取るね」
「頑張れ!俺のために。水族館デートしよう」
「水族館か、いいな。尚更、頑張らなくては」

碧くんは楽しみだと笑っていた。私はと言えば、水族館デートに行きたい欲望がみなぎる。成績を上げたいための気合倍増。必死に方程式を覚えて難しい問題を解いた。調子が良い。

目の前にニンジンをぶら下げられた馬の気持ちが分かる。ニンジンを食べることだけを考えている。

碧くんが私の目の前にぶら下がっているのだ。目が血走り碧くんだけのことしか考えられないのだ。
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