碧くんの好きが溢れてる ③ 〜あなたの好きに興奮して体に悪いんですけど〜
 碧くんとクラゲの展示スペースに入った。なんてふわふわ泳ぐの。さっきのお魚たちよりも、ゆっくりで時間もゆったり進む気がした。ここも癒しのスペースだ。

ここに留まって、ゆったり時間を楽しもう。碧くんもこのクラゲスペースが気に入ったらしい。

毎日が猛スピードで過ごす碧くんには新鮮なのだろう。目まぐるしい毎日で動き回っている感じがする。

マグロの展示は、ここにはないが、マグロが止まれば、あの世に…。泳ぐことでマグロは空気を取り込むことが、出来ると聞いたことがある。じっとしていられないのだ。まさに碧くんの毎日のようだ。

そのうえ私にも時間を割いてくれる。私のために忙しさが加速していないか、心配。マグロの碧くんとクラゲみたいにふわふわした私。やっぱり正反対で交わらないのかな?

あっ、でも海は1つだ。同じ海にいる。
2人は今、同じ空間にいる。交わっているじゃない。一緒にいるじゃない。
それだけで満たされる私なのだ。幸せだ。

「アリスはクルクル表情が変わって面白い。何考えているのか想像つく」
「えっ、碧くんのこと考えているの分かるの」
「魚見て美味しそうって考えてると思った」
「やめて。碧くんがそれ考えてたんでしょ。お魚が碧くんの心読めたら、震えあがるわ」
「あーバレたか。腹減ったから美味しそうに見えた」
「イルカショー見たら帰ろう。マック奢るから。それくらいは持ってきたよ」
「うわー楽しみ!それ聞いたら、もっと腹減った」
「食べ盛りだもんね。今以上に大きくなるね。それ以上、成長したら身長差があり過ぎて、碧くん遠い」
「大丈夫。抱きかかえれば」

碧くんはふわっと私を片方の腕で抱き上げた。碧くんの目線でクラゲを見るなんて不思議。

ひと通りクラゲを見たら、イルカショーを開催する大きいプールの会場へ行った。ナイトショーになっていたので幻想的な演出でデートが、より一層盛り上がった。楽し過ぎる。

 会場を後にして私たちは、お昼を食べ損ねていたことを思い出した。楽し過ぎて忘れていたのだ。そりゃ、お魚も美味しく見えるわ。
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