calendar〜学校で大人気の週間男子達から溺愛されてます!?〜
「わあ、陸くんありがとう……! 助かる〜!」

「いいって。あ、今日の食堂の夕飯、ハンバーグらしいぞ。もうすぐ用意できるって寮母さんが言ってた」

「ハンバーグ!? やったぁ!」

思わず目が輝くと、奥の食堂スペースから香ばしい肉のいい匂いが漂ってきた。

この寮のご飯は専属のスタッフさんが作ってくれていて、本当に美味しいのだ。

「うおっ、今日ハンバーグか! 俺、ご飯大盛りにしよ!」

ゲームを終えた大樹くんが嬉しそうに立ち上がる。

「……周防」

ふと声がして横を見ると、本から目を離した煌くんが、少し呆れたような目で見下ろしていた。

「髪、跳ねてる。ボサボサ」

「えっ!? 嘘、ほんと!?」

慌てて手ぐしで直そうとすると、煌くんは「たく……」と小さくため息をつき、ポケットからシンプルなヘアクリップを取り出して、私の前髪をサッと留めてくれた。

「……これでよし。顔に髪がかかって邪魔そうだったから」

「あっ……ありがとう、煌くん!」

「べつに。見てて鬱陶しかっただけ」

そう言ってツンと横を向いてしまったけれど、その手つきはすごく優しかった。

そんな賑やかなやり取りを、リビングの隅のひとり用ソファで、玉兎くんが静かに本を読みながら見守っている。

美味しい夕飯と、賑やかな仲間たち。

この特別寮の温かい時間が、私はもう大好きになっていた。
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