マッチングアプリの待ち合わせ相手がまさかの営業部エース御曹司で思わずバックレたら、見合いを断るための偽装恋人を頼まれてしまいました
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午後一時二十分。
華蘭製薬の社員食堂は、昼のピークを過ぎてようやく席に余裕が出始めていた。
経理部では正午からと午後一時からの二班に分かれて休憩を取れることになっている。
とはいえ、遅い時間を好んで選ぶのは、私と。
「はぁ~。お腹空いたねぇ」
そう言って、日替わり定食が乗ったトレーをテーブルに置いてからお腹をさする内海結衣だけである。
「そうだね」
結衣の正面の席に座ると、私はお弁当の包みを解いた。
昨日の晩御飯の残りである甘めの煮物、安い時に買って冷凍しておいたブロッコリー、朝にささっと焼いた甘い卵焼き。
今日のおかずのラインナップはこんな感じだ。
私は、大学生の時から一人暮らしをしており、その時からお弁当を持参している。
というのも、私は大学進学と同時に徳島県から上京している。
学費と家賃は母が払ってくれ、生活費はバイト代から支払っている。
大学在学中は、バイトをしながら授業と資格取得にも励んでいた。
少しでも勉強時間を確保したくて、生活費はできる限り節約。
そんな暮らしを続けるうちに、自炊もお弁当作りもすっかり習慣になった。