無自覚美少女の後輩ちゃんはチャラ先輩の溺愛から逃げられない!
屋上の扉が開き、視線を向けると端正な顔立ちをした女の子が立っていた。
なんでこの子がこんなところに、そう疑問に思ったとき頭の中に一つの考えが思い浮かぶ。
確かこの子彼氏いないんだっけ。
廊下で見たのだって一瞬だし、俺のこと見ても全く興味なさそうだし……
……いけるかも。
「待って。」
小さくて華奢な体を引き寄せると、俺の腕の中で目を大きく見開いて驚く女の子。
「は、離して下さ…」
「ごめん、待たせて。鮮倉さんもごめんね、俺彼女いるから君とは付き合えないんだ。」
「……は?」
俺の言葉にさらに驚き、はっとして抜けようと腕の力を強める彼女を離さないと言わんばかりにこっちに寄せてみると、無理だと思ったのか抵抗を諦めて腕の中でされるがままになっている姿に、可愛いなと思う。