ミュージック・プロジェクト! 〜デビューをかけた秘密のアイドル大作戦!〜
「えっと…貴方は?」
「僕はね〜
羽鳥 律でーすっ!
インフルエンサーやってるから、フォローしてね〜♪」
羽鳥、律…くん。
律くんの差し出したスマホを見ると、フォロワー が30万人を超えていた
わっ!
凄いっ…!
「僕のことなら当然知ってたでしょ?」
ふふん、と鼻を鳴らす律くんに申し訳なく小声で私は呟いた
「…ごめん。知らなかった…」
「はぁっ!?」
「プッ」
「…んふっ…ふ…」
?
なんで蓮くん達、背中を向けてるんだろう…?
肩も震えてるし…どうかしたのかな?
「…どんだけSNS見てないんだよ…。
アナログ人間かよ」
悔しそうに爪を噛む律くん
…何を言ったかは聞こえなかったけど、とりあえず何か小馬鹿にされたのは分かったな…あはは…。
「はぁ…本当はこんなことやりたくないんだけど…
まぁいいや。とりあえず、アンタらの動画見せて。
動画。」
「ど、どうぞっ…!」
律くんにスマホを渡す
〜♪
「…へぇ…。」
殆ど言葉も零さず、真剣に動画を見る律くん
「…どう、だった?」
「…この動画の構成考えたの、誰?」
「私…だけど…。」
「ふうん…」
また視線をスマホに戻す彼
その数分後、スマホが返される。
「…ま、内容はいいと思うよ。
歌唱馬鹿と演技馬鹿の強味が活かされてるっていうか。」
良かった…
「でーも。
他がぜーんぶだめだめ。」
!
「SNSって、ただいい作品がそのまま正当な評価を受けることって少ないんだよね。
色んな工夫があって、初めて評価される。
それを君達は全く活かしてないから伸びない。
分かった?」
「…わ、分かった…?」
「…じゃ、どーしたらいいのさ」
「例えばこの始まりの5秒。
間が長すぎ。
こんなんじゃ直ぐ見たくなくなっちゃう。
例えばー」
パソコンの置いてある机に移動し、操作する律くん。
その後ろにパソコンを覗き込むようにして3人で見ると、「できた」と律くんが言葉を零す
すると、直ぐに動画が部屋中に響き渡った
〜♪
…あ。
「曲の入りが、ちょっと早くなった…?」
「あ。正解〜!
地味子ちゃん、案外耳いいじゃん」
じ、地味子ちゃん…?
確かに容姿は地味な自覚はあるし、それは呼び名…ってことで良いのかな…?
すると、蓮くんと蒼真くんから暗いオーラが漂っていることに気が付いた
「…おい律。あんま余計な事やってると…」
「一応言っておくけど、僕は君らに" 頼まれたから "ここに居るんだよ〜
現にほら。断然こっちの方が良くない?
ね、地味子ちゃん!」
「うんっ!
凄く変わった!
流石律くんだねっ…!」
「…ふふんっ!
でしょでしょー?」
「「…」」
「…っと。
あとは、ハッシュタグとか付けて検索しやすくすること。
サムネイル画像は君らの写真からいい感じにやっといたから。」
パソコンを覗き込むと、さっきまでとはまるで違う仕上がりになっていた。
「…!凄い!」
「でしょ?
僕はね、" 魅せ方 "の天才だから。
ちょちょいのちょいだよ〜」
そうニコニコ笑う律くんの手を取り、ギュッ と握りしめる
「本当に凄いよっ…!
ありがとう、律くんっ!」
「…!」
すると、みるみるうちに律くんの顔が赤くなる
あれ…?
「っ…あ、当たり前でしょっ!僕なんだから!」
「ふふ、そうだね。」
律くんって、凄く自信に満ち溢れてるって感じだけど…褒められ慣れてないのかな?
可愛いなぁ…
「これでホントに伸びんのか?」
「結果は明日見てみなよ。」
そう言いながら、椅子から立ち上がり出入口前で立つ律くん
「…僕の実力、思い知るから。」
バタン
「…紡。あんな奴だけど、実力は確かだ。
信頼していい─…
…紡?」
私は、ただ律くんの去った扉を眺めた
ニヒルに笑ったその姿
扉が空いた反動で靡いた桃色の髪
淡い水色の瞳
その姿に、
─圧倒された。
心臓の鼓動とともに、さっきの感覚を思い出す
ビビビッ
彼は。
律くんは。
─私の求めてた、Palette のメンバーに相応しい人だ。
「僕はね〜
羽鳥 律でーすっ!
インフルエンサーやってるから、フォローしてね〜♪」
羽鳥、律…くん。
律くんの差し出したスマホを見ると、フォロワー が30万人を超えていた
わっ!
凄いっ…!
「僕のことなら当然知ってたでしょ?」
ふふん、と鼻を鳴らす律くんに申し訳なく小声で私は呟いた
「…ごめん。知らなかった…」
「はぁっ!?」
「プッ」
「…んふっ…ふ…」
?
なんで蓮くん達、背中を向けてるんだろう…?
肩も震えてるし…どうかしたのかな?
「…どんだけSNS見てないんだよ…。
アナログ人間かよ」
悔しそうに爪を噛む律くん
…何を言ったかは聞こえなかったけど、とりあえず何か小馬鹿にされたのは分かったな…あはは…。
「はぁ…本当はこんなことやりたくないんだけど…
まぁいいや。とりあえず、アンタらの動画見せて。
動画。」
「ど、どうぞっ…!」
律くんにスマホを渡す
〜♪
「…へぇ…。」
殆ど言葉も零さず、真剣に動画を見る律くん
「…どう、だった?」
「…この動画の構成考えたの、誰?」
「私…だけど…。」
「ふうん…」
また視線をスマホに戻す彼
その数分後、スマホが返される。
「…ま、内容はいいと思うよ。
歌唱馬鹿と演技馬鹿の強味が活かされてるっていうか。」
良かった…
「でーも。
他がぜーんぶだめだめ。」
!
「SNSって、ただいい作品がそのまま正当な評価を受けることって少ないんだよね。
色んな工夫があって、初めて評価される。
それを君達は全く活かしてないから伸びない。
分かった?」
「…わ、分かった…?」
「…じゃ、どーしたらいいのさ」
「例えばこの始まりの5秒。
間が長すぎ。
こんなんじゃ直ぐ見たくなくなっちゃう。
例えばー」
パソコンの置いてある机に移動し、操作する律くん。
その後ろにパソコンを覗き込むようにして3人で見ると、「できた」と律くんが言葉を零す
すると、直ぐに動画が部屋中に響き渡った
〜♪
…あ。
「曲の入りが、ちょっと早くなった…?」
「あ。正解〜!
地味子ちゃん、案外耳いいじゃん」
じ、地味子ちゃん…?
確かに容姿は地味な自覚はあるし、それは呼び名…ってことで良いのかな…?
すると、蓮くんと蒼真くんから暗いオーラが漂っていることに気が付いた
「…おい律。あんま余計な事やってると…」
「一応言っておくけど、僕は君らに" 頼まれたから "ここに居るんだよ〜
現にほら。断然こっちの方が良くない?
ね、地味子ちゃん!」
「うんっ!
凄く変わった!
流石律くんだねっ…!」
「…ふふんっ!
でしょでしょー?」
「「…」」
「…っと。
あとは、ハッシュタグとか付けて検索しやすくすること。
サムネイル画像は君らの写真からいい感じにやっといたから。」
パソコンを覗き込むと、さっきまでとはまるで違う仕上がりになっていた。
「…!凄い!」
「でしょ?
僕はね、" 魅せ方 "の天才だから。
ちょちょいのちょいだよ〜」
そうニコニコ笑う律くんの手を取り、ギュッ と握りしめる
「本当に凄いよっ…!
ありがとう、律くんっ!」
「…!」
すると、みるみるうちに律くんの顔が赤くなる
あれ…?
「っ…あ、当たり前でしょっ!僕なんだから!」
「ふふ、そうだね。」
律くんって、凄く自信に満ち溢れてるって感じだけど…褒められ慣れてないのかな?
可愛いなぁ…
「これでホントに伸びんのか?」
「結果は明日見てみなよ。」
そう言いながら、椅子から立ち上がり出入口前で立つ律くん
「…僕の実力、思い知るから。」
バタン
「…紡。あんな奴だけど、実力は確かだ。
信頼していい─…
…紡?」
私は、ただ律くんの去った扉を眺めた
ニヒルに笑ったその姿
扉が空いた反動で靡いた桃色の髪
淡い水色の瞳
その姿に、
─圧倒された。
心臓の鼓動とともに、さっきの感覚を思い出す
ビビビッ
彼は。
律くんは。
─私の求めてた、Palette のメンバーに相応しい人だ。