魔法より、君に恋をする。
第十四章 待つのは嫌いだ
セシルと次の休日に出かける約束をしてから、二日が経った。
休日までは、あと三日。
どこへ行くかはまだ決めていない。
「王都でいいんじゃない?」
昼休み、向かいに座ったセシルが言った。
「この前ノアたちと行ったところ?」
「別の通りにしようか。服屋とか雑貨屋も多いし」
「甘いものある?」
「そこ重要なんだ」
「重要」
「あるよ。人気の喫茶店もあるらしいから、行ってみる?」
「行く」
即答すると、セシルが笑った。
「じゃあ決まり」
「楽しみ」
「……うん。私も」
最後の一言だけ、なぜか少し小さかった。
隣で聞いていたノアが、パンを持ったまま二人を見る。
「二人で?」
「うん」
「僕は?」
「今回は二人」
セシルがさらりと答えた。
「へえ」
ノアは笑っている。
笑っているのだが、妙に笑顔が綺麗だった。
「ノアも王都行きたいの?」
「行きたいけど、今回はやめとく」
「なんで?」
「僕にも空気を読む機能くらい搭載されてるから」
「?」
「リリアは気にしなくていいよ」
「そう?」
「うん。楽しんできて」
そう言ってから、ノアはセシルを見る。
「ね、セシル?」
「……もちろん」
「何?」
「何でもないよ」
二人の間で何かがあった気がする。
けれど分からない。
「じゃあお土産買ってくる」
「それなら許す」
「何が?」
「こっちの話」
最近、周囲に「こっちの話」が多すぎる。
休日までは、あと三日。
どこへ行くかはまだ決めていない。
「王都でいいんじゃない?」
昼休み、向かいに座ったセシルが言った。
「この前ノアたちと行ったところ?」
「別の通りにしようか。服屋とか雑貨屋も多いし」
「甘いものある?」
「そこ重要なんだ」
「重要」
「あるよ。人気の喫茶店もあるらしいから、行ってみる?」
「行く」
即答すると、セシルが笑った。
「じゃあ決まり」
「楽しみ」
「……うん。私も」
最後の一言だけ、なぜか少し小さかった。
隣で聞いていたノアが、パンを持ったまま二人を見る。
「二人で?」
「うん」
「僕は?」
「今回は二人」
セシルがさらりと答えた。
「へえ」
ノアは笑っている。
笑っているのだが、妙に笑顔が綺麗だった。
「ノアも王都行きたいの?」
「行きたいけど、今回はやめとく」
「なんで?」
「僕にも空気を読む機能くらい搭載されてるから」
「?」
「リリアは気にしなくていいよ」
「そう?」
「うん。楽しんできて」
そう言ってから、ノアはセシルを見る。
「ね、セシル?」
「……もちろん」
「何?」
「何でもないよ」
二人の間で何かがあった気がする。
けれど分からない。
「じゃあお土産買ってくる」
「それなら許す」
「何が?」
「こっちの話」
最近、周囲に「こっちの話」が多すぎる。