魔法より、君に恋をする。
地下資料室を出る。

「今日はここまでにしよう」

 ルシアンが言った。

「石は?」

「封印を強化する。君の魔力に反応したのは間違いない」

「理由は?」

「まだ分からない」

「本当に?」

「……半分くらいは」

「半分知ってるんだ」

「墓穴掘ったな、会長」

「カイル、余計なことを言わないでくれる?」

「自業自得です」

 リリアは少し笑った。

「じゃあ、残り半分も調べましょう」

「君、本当に諦めないね」

「知ってるでしょ?」

 ルシアンが一瞬黙った。

「……そうだね」

 その返事だけが、少し遠かった。
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