私ばかりが本気だと思って別れを告げたら、完璧上司の余裕が崩れました【ヒロイン視点改稿版】
 ――課長の唇はもっと柔らかくて、温かかった。

 それだけではなく、頬に触れた吐息、握られた手の熱まで鮮明に蘇ってきて、いてもたってもいられない心持ちになる。

 ――私、キスしたんだ。課長と……

 今さらながらに全身が舞い上がるような高揚に包まれて、佳穂はしばらく身悶えていた。
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