敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。


 今日はなんだか、思いつめたような、真面目な顔をしてマイケルが私のところに現れたのだ。

 せっかくだから中庭でのお茶に誘って、二人で大きなパラソルの下にあるティーテーブルを囲んでいる。
 私は外に居るのが好きだけれども、肌が白くて日に焼けると赤くなってしまうので、日陰に居ることはマストなのだ。

 ちなみに、そのことを告げながら、私がさらけだされた自分の肩をチラリと見たところ、マイケルは「その肌をかくすところから始めようか」と侍女に薄手のショールを持ってこさせて、私の肩にかぶせていた。

 実は、ようやくここで、マイケルの用意した服の仕立て直しが終わったのである。
 なので、今日の私の服装は、淡い水色のデイドレスだ。
 フリルの多用された、清楚で軽やかな印象の、可愛いお洋服である。

 ただし、元々襟が詰まっていたところを切り取って、オフショルダーに改造されてしまっている。

「なんで首元を切り取った!?」
「ヴィオレッタ様はお胸が大きくていらっしゃるので、首まで詰まったお洋服だと、こう、よくないのです!」
「よくないってなんだ! 肌が見える方がよくないだろう!」

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