敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。



   ~✿~✿~✿~

「息子達が迷惑をかけてごめんなさいね」
「いえ」
「ヴィヴィちゃんも困っちゃうわよね。実際、王子妃教育や今後の立ち回りだって、次期王妃になるのか時期王弟妃になるのかで変わってくるものだっていうのに……」

 第二王妃ニコラの言葉に、第一王妃ナサリエも肩を落とす。

 確かに私の妃教育は、もはや私が望むがままの知識吸収の会になってしまっている。
 それもこれも、今の私は他の貴族にあいさつ回りができないからだ。

 私が誰の妃になるのかという事実は、貴族の皆様の私への扱いに大きく影響する。
 身分不安定なまま挨拶をするというのは、私としても相手としても、どのように対応したらいいのかわからず、困るばかりなのだ。

 そもそも、下手に身分不確定な私を、マグネリア王国貴族に接触させること自体もよくない。
 どの王子の妃になれだの、婚約内容に口を出して来られた日には、派閥争いが発生しかねない。

 そのため、私は今、貴族や官僚達から比較的隔離されており、勉強意外にやることがなく、時間が余って仕方がないのだ。

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