敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。
ガウンを脱ぎ捨てた私の格好に、アイリス姉様が悲鳴を上げた。
今の私が来ているのは、透け透けの黒のベビードールだ。
そのベビードール越しに、大事なところを守れていない布切れのような下着が見え隠れしている。
「アイリス姉さまと選んだ服です」
「それは王太子とか他の王子を落とすための服でしょう!?」
「姉さまとのマグネリア王国での初めての夜ですから、人生で一番の気合を入れました」
夜中だというのに大声を上げるアイリス姉さま。
どうや、想像よりも感動してくれたようだ。
私がニコニコと微笑んでいると、アイリス姉さまがさらに悲鳴を上げた。
「ヴィヴィ! あなた、あの香油を使ってきたの!?」
「このお部屋の前で塗りたくってきました」
「だからなんで私に使うのよ!」
「姉さまと沢山、お話をしようかなと思って」
「性的興奮剤入りの香油で何を話すって言うのよ!!!」
そう、私が自身の体に塗ったのは、アイリス姉さまと一緒に選んだ興奮作用のある香油である。
マイケル達はこの香油を使うまでもなく常に興奮している様子なので、私的な理由に使うことにしたのだ。