敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。

 こうして私は、万年筆サイズのご令嬢を、自分の私室に連れて帰ることにした。

 そして、部屋を立ちさろうとしたところで、気が付いた。

(机がぐちゃぐちゃ……)

 机上を汚したのは私ではなく、万年筆令嬢である。

 しかし私はマメで親切心に溢れているので、彼女を連れ帰る時に机上の本を整えることにした。
 右手に万年筆令嬢、左手で事を成すというのは大変だったけれども、なんだかんだ友人が助けてくれたのでうまく整えることができた。

 そして、本を整え終わった後に残ったのは、散らばる魔法画(マギグラフィー)だ。
 私が際どい角度で写っている大量の魔法画。

(……)

 わたしは、魔法画を一つの束にまとめて机の中心に置く。
 そして、その横にメモを残すことにした。
 内容はこうだ。

『誰が撮った魔法画なの〜』

< 155 / 181 >

この作品をシェア

pagetop