敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。
さすがの私も、本人が居ないお部屋に勝手に入ってしまったことに罪悪感を感じたのだ。
だから、マイケルの罪悪感にすべての悪をなすりつけることにしたのである。
これでマイケル不在の寝室に侵入したことについて、マイケルが私の罪を問うことはなくなるだろう。
我ながら完ぺきな犯行である。
「でも、ちょっと可哀そうかしら」
「割と可哀そうね」
万年筆令嬢の意外に冷静なコメントに、私は少し思案する。
先日の夜もマイケルはなんだか気の毒な様子であった。
もう少し優しくすべきかもしれない。
結果、文字の隣に力作の絵を描いておくことにした。
『誰が撮った魔法画なの〜 :(ᐡ•̥ו̥ᐡ):』