敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。
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「婚約者が要る」
思い立ったマイケルは、思わずそれを口にしていた。
三つ下の弟のミゲルは「そろそろそういう年齢ですね」と頷いた。
五つ下の弟メルヒオールは、「兄さん、女の子に興味あるんだ」と呟いた。
「どういう意味だ? メルヒオール」
「いや。兄さんは、年上のおじ様達といつも一緒にいるから、オジ専なんだと思ってた」
「!!?」
去っていくメルヒオールを見ながら、石像のように固まるマイケル。
隣にいたミゲルが、「あいつ、本当に失礼だな。ねえ、兄上!」と憤っていた。
ミゲル、お前はそのままで居てくれ。
マイケルはそう心の中で呟く。
それにしても、これはまずい。
このままでは、マグネリア王国のマイケル第一王子は男好きでオジ専になってしまう。
放っておくと、他にどんな要素で塗られるかわかったものではない。