敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。
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こうして、己の下衆さに打ちのめされたマイケルは、愛を諦めた。
ただひたすら、好きなこと――人を治めるという趣味に注力することにしたのだ。
自分には兄弟が四人も居る。
別に、自分が結婚しなくても問題はないじゃないか。
こうして、婚約者を作らず、二十三歳まで独り身であったマイケルは、国内ではあきたらず、国外にも目を向けるようになっていた。
時間をかけて、じっくり隣国との関係を良くする。
それは、人の輪を作り上げるという一時の愉悦を噛み締めていたマイケルにとって、自分のために用意された課題のように思えた。
人生をかけて取り組む難題。
それを解きほぐすマイケルはきっと過去最大の愉悦に浸れる。
周囲の者は喜ぶ。
なんと素晴らしいことなのだろう。