敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。


「ところでさ、マイケル兄さんとはどう? あと、ミゲル兄さんとは仲よくなった?」
「ミゲル殿下?」
「うん。ミゲル兄さんも、ヴィヴィの好みだと思うけど」
「どうかしら」
「興味ない?」
「うーん」

 背が高くて頭が固そうな、マイケル信者の無意識系ブラコン第二王子ミゲル。
 彼は髪の色がダークブロンドで、アイリス姉さまと違うから、あまり興味を抱いていなかった。

 それに、今はそんなことよりも、悩んでいることがあるのだ。

「困っていることがあって」
「うん?」
「実は――」

「な、何をしているん、だ!」

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