敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。


 そう伝える前に、マイケルは変な声を上げて走って逃げてしまった。

 どうやらやりすぎたらしい。
 もしかしたら、アイリス姉さまみたいに、本当に一週間、口をきいてくれないかもしれない。

(そうしたら、メルヒーに案内役を頼もう)

 マイケルが口をきいてくれないと困るのだが、やってしまったことは仕方がないのだ。

 私は席に戻り、本を読み始めた。
 今日読んでいる本は、私の母の部屋から勝手に持ってきた本である。
 色々と便利なことが書いていあるので、何かと重宝しているのだ。

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