敵国から嫁いできた悪役王女……のつもりだったのですが、めちゃくちゃ大事にされている上に、契約結婚になるようです。

 
 朝になり、鳥の鳴く声が聞こえてきて、あまり深く寝ることができなかったマイケルはぼんやりと窓の外を眺める。

(頭が重い……)

 なぜ、こうなったのだろうか。
 出口が見えない。
 何をどうしたらいいのか、周りが見えない。

 誰かに相談したらいいのだろうか。
 そうだ、誰かに相談。
 マイケルは、いつも、その誰(・)か(・)として、人の話を聞いてきた。
 誰にも共感せず、誰にも興味がなくて、でも、興味があるフリをして、話の内容を覚えて、問題点を見つけながら、みんなの気持ちが絡んだ結び目を探して、解きほぐして。

(そういえば、彼女のことを、何も知らない)

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