私の運命の人
そしてあっという間に卒業の日を迎える。
私は朝、制服に着替えただけで涙が込み上げてきた。

(今日で最後だなんて信じられない。もっともっとこの毎日が続いてほしかった)

けれどそんなにも惜しくなるほど幸せな高校生活を送れたことに感謝し、次は教諭としてまたここに帰って来られるようにと願った。

生徒会役員の後輩たちがきれいに飾りつけてくれた式場で、厳かに卒業式が始まる。
これが最後となる校歌斉唱も、一人一人の仲間が名前を呼ばれる卒業証書授与も、どれもが胸を打たれる瞬間だった。

「西川 広香」
「はい」

三年間、誰よりも一緒にいてくれた広香。

「橋口 勇」
「はい」

頼もしく明るく生徒会を引っ張ってくれた橋口くん。

そして……

「三嶋 優里」
「はい」

私はしっかりと顔を上げて返事をした。
この高校で過ごせた三年間を誇りに思いながら。

涙の卒業式を終えると、最後は皆、笑顔で写真を撮る。
瀬川先生とクラスメイトと。
三十木先生と生徒会役員と。
広香と橋口君と。

最後に校門を出る時、私は振り返って心の中で誓った。
必ずここに戻って来ると。
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