運命? いいえ、私が恋を狩る
◆
そして――特訓開始から5日目。
ランリンが楼の上から投げた球は、きれいな弧を描き、カゴへ入った。
ランリン自身がぽかんとしていると、「入ったぞ!」と下からリーヨウの声が飛んだ。
ランリンは楼から駆け下りてリーヨウに飛びつき、その場をくるくるとふたりで回った。しばらくして、リーヨウの腕の中でランリンが息を整えながら言った。
「結婚したら、自分の店を持つの。開業資金は溜まってるから……。あなたも手伝ってね」
「任せといて」
ふたりは顔を見合わせて、笑いあった。
そんなふたりを――あやしげな男が、遠くから盗み見ていた。
◆
翌日、ランリンは特訓の仕上げのために、廃寺近くの楼閣の前で侍女と共に待っていた。だが、リーヨウは一向に来ない。
「どうしたのかしら……」
ランリンは、街外れにあるリーヨウの家を訪ねた。
すると、さびれた借家から、リーヨウの母――チャンシーが出てきて、不安げに言った。
「リーヨウは昨夜から帰ってきてないのよ……」
ランリンに、嫌な予感がこみあげる。
(もしかして父さんが――)
そして――特訓開始から5日目。
ランリンが楼の上から投げた球は、きれいな弧を描き、カゴへ入った。
ランリン自身がぽかんとしていると、「入ったぞ!」と下からリーヨウの声が飛んだ。
ランリンは楼から駆け下りてリーヨウに飛びつき、その場をくるくるとふたりで回った。しばらくして、リーヨウの腕の中でランリンが息を整えながら言った。
「結婚したら、自分の店を持つの。開業資金は溜まってるから……。あなたも手伝ってね」
「任せといて」
ふたりは顔を見合わせて、笑いあった。
そんなふたりを――あやしげな男が、遠くから盗み見ていた。
◆
翌日、ランリンは特訓の仕上げのために、廃寺近くの楼閣の前で侍女と共に待っていた。だが、リーヨウは一向に来ない。
「どうしたのかしら……」
ランリンは、街外れにあるリーヨウの家を訪ねた。
すると、さびれた借家から、リーヨウの母――チャンシーが出てきて、不安げに言った。
「リーヨウは昨夜から帰ってきてないのよ……」
ランリンに、嫌な予感がこみあげる。
(もしかして父さんが――)