愛なんて要らないはずでした~逃げるために嫁いだのに、心まで奪われています~
相変わらず父はあまり執務をしてくれなかったので、私が中心となって商団の仕事や領地経営を行っていたので、どうしても食事を取るのは後回しになってしまうのだ。
とは言っても、父が僅かながらに部屋から出てくれるようになってからは相談することだってできたし、父の調子がいい時は直接出向いて領地を見て回ったりもしてくれていたのでだいぶ楽にはなっていたのだが。
それでもまだ経験が浅く当主でもない令嬢の私が中心になっているせいで手続きに時間がかかるものもある。
その日は初めての晩餐だとわかっていたが遅れてしまった私は、顔合わせ以来はじめて会う新しい母親と義妹に期待しながら扉をノックした。
「遅くなり申し訳ありません」
「まぁ! 待っておりましたわ、キーラさん」
どうやら父の命で私の到着を待っていてくれたのだろう。私がおずおずとダイニングルームへと足を踏み入れると、すぐに継母の温かい声が響きほっと胸を撫で下ろす。
「はじめまして、お、お義姉様」
「はじめまして、よろしくね」
前回の顔合わせでは同席していなかった義妹とは初対面で、四歳年下の彼女は幼さを滲ませた可愛らしい笑顔を向けてくれた。
とは言っても、父が僅かながらに部屋から出てくれるようになってからは相談することだってできたし、父の調子がいい時は直接出向いて領地を見て回ったりもしてくれていたのでだいぶ楽にはなっていたのだが。
それでもまだ経験が浅く当主でもない令嬢の私が中心になっているせいで手続きに時間がかかるものもある。
その日は初めての晩餐だとわかっていたが遅れてしまった私は、顔合わせ以来はじめて会う新しい母親と義妹に期待しながら扉をノックした。
「遅くなり申し訳ありません」
「まぁ! 待っておりましたわ、キーラさん」
どうやら父の命で私の到着を待っていてくれたのだろう。私がおずおずとダイニングルームへと足を踏み入れると、すぐに継母の温かい声が響きほっと胸を撫で下ろす。
「はじめまして、お、お義姉様」
「はじめまして、よろしくね」
前回の顔合わせでは同席していなかった義妹とは初対面で、四歳年下の彼女は幼さを滲ませた可愛らしい笑顔を向けてくれた。