愛なんて要らないはずでした~逃げるために嫁いだのに、心まで奪われています~
父からは酒の匂いがし、酔っているのだと一目でわかるほどだった。そんな父は突然私の腕を掴み、まっすぐ歩き出した。その先にあった部屋は、夫婦の寝室だった。
ゾッとした。母と間違っているのか、娘だとわかっていて母の代わりにしようとしているのかもなにも理解できない。だが、このままでは寝室に連れ込まれてしまう。
吐き気がし、視界が滲んだ。〝おぞましい〟と思ったのはこの時がはじめてだったかもしれない。
寝室の扉が開かれ、そのまま連れ込まれそうになる。だが、何年も部屋に引きこもっていた父よりも若い私の方が力があった。部屋へと連れ込まれる瞬間、父を思い切り突き飛ばし、掴まれた腕を無理やり解いて自室へと走った。
その時確かに後ろから、今度は「リアナ」と母の名前を呼ぶ声が聞こえた。
自室へと駆け戻り、鍵をかける。
ハァハァと荒い息をし、恐怖でへたり込んだ私の腕にはしっかりと掴まれた手の痕が残っていた。
ゾッとした。母と間違っているのか、娘だとわかっていて母の代わりにしようとしているのかもなにも理解できない。だが、このままでは寝室に連れ込まれてしまう。
吐き気がし、視界が滲んだ。〝おぞましい〟と思ったのはこの時がはじめてだったかもしれない。
寝室の扉が開かれ、そのまま連れ込まれそうになる。だが、何年も部屋に引きこもっていた父よりも若い私の方が力があった。部屋へと連れ込まれる瞬間、父を思い切り突き飛ばし、掴まれた腕を無理やり解いて自室へと走った。
その時確かに後ろから、今度は「リアナ」と母の名前を呼ぶ声が聞こえた。
自室へと駆け戻り、鍵をかける。
ハァハァと荒い息をし、恐怖でへたり込んだ私の腕にはしっかりと掴まれた手の痕が残っていた。