きみと、どうかしてる。
彼女が話しかけてきたのは、遡ること1ヶ月ほど前。
「谷村亜美子さん。お話があるんですが」
そう言いながら目の前に立ちはだかったのが、彼女だった。
警戒していた時なら、"急いでるので"とすぐに切り返せたと思うんだけど。
「えっ、あ…」
「………」
「な、なんですか…?」
学校で話しかけられるのが久しぶりのことすぎて、うまく声が出なかった。
「私と友達になってください!」
「はっ、はい?」
ずっと同じ教室にいるのに、あたしがどういう人間か見てなかったの?って。
この子の目は節穴なの?って、バカにしてるんじゃなくて、本当に心の底から心配した。
「ごめんなさい。無理です」
「………」
「………」
こう言えば、普通の人なら表情を歪ませるんだけど、彼女は違ってて。
「私、友達になるって決めたので。
どうしたらなれるか教えてください!」
あたしの手を掴んだ彼女の表情は真剣そのものだけど。言ってることは全くもって理解が出来ない。