きみと、どうかしてる。
大したことのない雑談を続けていると、千尋が部屋に入ってきて。もう二時間も経ったのかと驚かされる。
「あれ?歌ってない」
「今は世間話タイムです」
「ふーん、なんでもいいけど。
腹減ったし飯食いに行こ」
「…そういえば、お腹すきました」
千尋の提案に、思い出したかのようにお腹を押さえる森下さんを見て。
言われてみればあたしもお腹すいたなぁ、と。同じようにお腹を押さえる。
「千尋、バイト終わったの?」
「終わった。何食いたい?」
「あ、私ピザ食べたいです。 すぐ近くに新しいお店出来たらしいんですよ」
「じゃーそこで。車で行くからついてきて」
これで会話は終わりと言わんばかりに踵を返して、さっさと行ってしまう。
「行こう、谷村さん」
「えっ、あ、うん」
既に姿が見えなくなりかけている千尋に追いつこうと、早足になる森下さんに続いて、部屋を後にした。