きみと、どうかしてる。

大したことのない雑談を続けていると、千尋が部屋に入ってきて。もう二時間も経ったのかと驚かされる。

「あれ?歌ってない」

「今は世間話タイムです」

「ふーん、なんでもいいけど。
腹減ったし飯食いに行こ」

「…そういえば、お腹すきました」

千尋の提案に、思い出したかのようにお腹を押さえる森下さんを見て。

言われてみればあたしもお腹すいたなぁ、と。同じようにお腹を押さえる。

「千尋、バイト終わったの?」

「終わった。何食いたい?」

「あ、私ピザ食べたいです。 すぐ近くに新しいお店出来たらしいんですよ」

「じゃーそこで。車で行くからついてきて」

これで会話は終わりと言わんばかりに踵を返して、さっさと行ってしまう。

「行こう、谷村さん」

「えっ、あ、うん」

既に姿が見えなくなりかけている千尋に追いつこうと、早足になる森下さんに続いて、部屋を後にした。

< 46 / 65 >

この作品をシェア

pagetop