きみと、どうかしてる。

「小学生の時、言われたの。
"友達を作るなら、まずお母さんに見せて"って。
言われた通りに連れて行ったら、"亜美子ちゃんには相応しくないからダメね"って、」

「は?」

「え?」

「集まってくれた友達にそう言われて、次の日からハブられた。」

「………」

「………」

「だから友達作るのやめた」

「………」

「………」

ま、そういう反応だよね。

同情しなくて済むように、可哀相な子だと誤解を生まないように。あたしなりに気を遣って言わないようにしてたのに。


「子供を幸せにするのは、親の義務だから。
人生を左右するような選択は、親に決める権利があるらしいよ?」

「………」

「………」

「よく行くお店の…千尋は知ってるけど、オーナーいるでしょ。あの人、お母さんの唯一の友達なんだって。

で、あたしが唯一、お母さん公認で話せる人」

友達はいないけどオーナーはいるし、働いてるみんなとも話すし、千尋もいるし。

今のままでも何の不自由もしてないから、もはや友達なんていらないと思ってるから。

可哀想でも不遇でもなんでもないんだけど。
まぁ、そこまでは言わなくてもいいよね。

"普通"から逸脱してるあたしの考えなんて、どうせ誰にも理解できないんだから。

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