きみと、どうかしてる。
「女子高生とつるんでもメリットない」
「はい!?」
「興味ないどころか、関わりたくない」
「………」
「そんなことよりノート見たいから出して」
「なっ……」
デリカシーの欠片もない千尋の要求に、もちろん森下さんが答えてくれるわけもなく。
「あっ、あなたのような無神経な人には見せられません!」
「人の個人情報奪っといて何言ってんの。お前に断る権利ねーよ」
「このノートには亜美子ちゃんの、口に出すことすら憚られる秘密がたくさん。それはもうたくさん書いてあるので!」
前に見たときは、秘密なんてなにも書いていなかったように思うけど。
森下さん、めちゃくちゃ嘘つくやん…
「余計見たくなった。早く出せ」
「亜美子ちゃん、付き合う人はちゃんと考えたほうがいいよ。私の友達いっぱい紹介するから、夏川さんみたいな横暴な人とは関わらないほうがいいよ!」
「えーっと…」
「は?ストーカーに言われたくない」
「ストーカーじゃないです!付きまとってただけ!」
「あ、あの、」
「それを世間一般的にはストーカーって言うんだけど」
「ていうか、亜美子ちゃんも高校生なんですけど。慕ってくれている亜美子ちゃんに対して失礼だと思わないんですか?」
森下さんの一言で、テンポ良く続いていた会話がピタッと止まる。
え、そんなこと聞いちゃうの?核心突いちゃう?
あたしにとってその質問は、怖すぎて震えるレベルなんですけど……