きみと、どうかしてる。


……………はっ、

恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!

友達ってこんなに照れくさいもの?恥ずかしすぎない?動悸するよ?

友達ができたことも、同世代の人と名前で呼び合うことも初めてで。

何とも言葉にしがたい感情に支配されているあたしとは違って、満足げな表情で手を振ってくれる真紀の笑顔は、今まで見た中で一番輝いて見えた。


真紀の姿が見えなくなってからも、ぼーっと突っ立っていると。意識の外から声が聞こえた。

もちろんだけど、その声の主は千尋で。

「亜美子、帰るぞ」

「…あ、はい……」


真紀はたぶん、今まで色んな人を観察してきたんだろうから。あたしのこともギリギリ許容範囲だったんだろう。

でも、千尋は。

悪い意味で、すっごく大人。
まともなことしか言わないし、させない。

ただでさえ普通じゃないのに、それ以上のことまで知られてしまった今は。

ただ黙って歩く姿を見ていると、

――怖くて苦しくて泣きたくて、足を止めたくなる。

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